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2020-12-02 16:12:00
足首の捻挫 〜オタワアンクルルール〜
足関節を捻ると、単なる捻挫ではなく時として骨折をしている場合があります。骨折をしているかどうか簡単なチェック方法があるのでご紹介します。
Ottawa ankle rules(オタワアンクルルール)と言って以下の5つのテストを行うことで「骨折」か「捻挫」かを判断する評価方法です。
①脛骨下端(内くるぶし)より上方6センチまでの後方の圧痛
②腓骨下端(外くるぶし)より上方6センチまでの後方の圧痛
③第五中足骨基底部の圧痛
④舟状骨の圧痛
⑤患肢で4歩以上荷重ができない
このオタワアンクルルールはカナダのオタワ市民病院の救急医チームによって公開され、X線検査の必要性の判断基準として活用されています。
このルールに従うと上記①〜⑤のどれかに当てはまる場合は骨折の可能性があります。
このオタワアンクルルールの感度は98%、特異度は42%とされています。
感度とは
「骨折している場合」①〜⑤のどれかに該当する確率が98%
特異度とは
「骨折していない場合」①〜⑤のどれにも当てはまらない確率が42%
けして特異度が高いとは言えませんので、捻挫をしたらレントゲンや、エコー検査で患部の状態をしっかりと把握することが大切になります。
オタワアンクルルールは受傷直後の重症度の大まかな目安くらいに考えた方が良いかもしれませんね。
当院ではエコー検査後、患部の状態に合わせた初期処置をしています。