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祝6周年!!
交通事故施術について
当院では、交通事故後の治療を行っています。
交通事故治療に関して、よくある問い合わせなどをまとめてみましたので参考にしてください。
Q、費用はどれくらいかかりますか?
A、基本的には自己負担はありません。
当院では自賠責保険、任意保険などで治療を行うことができます。
Q、事故にあった時はどのように対応するの?
A、大まかな流れとしては
①警察に連絡し事故の状況を確認してもらいます
②病院で診察を受けてください
③整骨院に通院する旨を保険会社に連絡します
Q、どれくらいの症状があれば通院したらいいの?
A、事故後、わずかでも違和感を感じるのであれば受診することをお勧めします。
交通事故後よくある症状としては「むち打ち」「腕のしびれ、だるさ」「腰痛」など
があります。
受傷後、日常生活に早く復帰できるように針治療やストレッチ、運動療法などを行ったり、物理療法機器を使い施術を行います。
その他わからないことがあれば、当院へお問い合わせください。
甘くみてはいけない突き指〜槌指(つちゆび)について〜
突き指は、特にボールを使った競技でよくみられる外傷の一つです。
突き指の多くは軽症の為、医療機関を受診せずに放置されることも多いかと思います。
いわゆる突き指の中でも頻度が高く、機能障害を残す恐れがあるのが槌指です。
*槌指・・・「つちゆび」と読みます。
槌指とは
槌指とは、指をついた時に末節骨(指の一番先端の骨)に損傷が生じたものを言います。槌指には「骨性槌指」と「腱性槌指」があり、骨性槌指は手術が必要になる場合もあります。
主な症状
主な症状は、突き指をした後から「第一関節が伸ばせなくなる」ことです。
程度が軽ければ自然治癒することもありますが、指が伸びが悪くなります。また、曲げる力と伸ばす力のバランスが崩れることによって「スワンネック変形」に繋がることもあります。
検査
槌指の患部状態の把握にはエコー観察が役に立ちます。
骨や腱の治り具合を確認しながら施術を進めていきます。
治療方法
基本的には6週間の固定による治療となります。
また、当院では固定期間中超音波治療器を使って治癒の促進をします。
突き指をして指が伸びなくなった時には、まずはご相談ください。
参考文献
教えて!救急整形外科疾患のミカタ 編 斎藤究 羊土社
上腕骨外側上顆炎について〜その3〜
上腕骨外側上顆炎について、
この「上腕骨外側上顆炎」は「腱障害」の一つで、その病態がわかっていない部分もあり、治療方法などまだまだ検討の余地があります。
私としては、これからの偉い方達の研究に期待していきたいと思います。笑
そんな外側上顆炎だからなのか、たくさんの治療方法が検討されており、そのどれもが効果は一長一短な印象を受けます。
以下、治療方法を一覧にまとめてみました。
薬物用法(内服、湿布、塗布) | 短期的には有効 |
---|---|
ステロイド局所注射 | 短期的(3ヶ月以下)には有効 長期(6ヶ月)ではその効果にエビデンスがない |
末梢血全血局所注射 | 短期間(90日)でステロイドより疼痛、握力改善が良好な結果。長期的な成績をみた論文なし |
多血小板血漿(PRP)局所注射 | ステロイド、末梢血全血、生理食塩水との比較で、長期での有用性が確認されているが、論文によっては全ての対象と比較して効果無しと結論づけるものもある |
直視下手術・鏡視下手術 | 保存療法が無効な場合に行われる。術式を比較した論文が大半を占め、保存療法との比較したものがない |
ヒト骨髄濃縮液(BMAC)局所注射 | エビデンスが不十分で、有用性には疑問がある |
ボツリヌス治療 | 疼痛は改善する一方、握力は低下するので、有用性については明確に推奨はできない |
レーザー治療(LLLT) | 疼痛改善への効果は不確実である一方、握力改善では改善がみられた。因みに論文作成に使用された低出力レーザーは日本では未承認(2018年10月現在) |
体外衝撃波(ESWT) | 短期的(3ヶ月以内)には50%の疼痛軽減あり。しかし6ヶ月〜12ヶ月では優位な改善が見られなかった |
ラジオ波 | 疼痛、握力、ADLの改善の可能性が示唆されるがエビデンスが不十分 |
理学療法(ストレッチ、筋力訓練、マッサージ、物理治療法等) | 有効性有り。論文によっては52週後、経過観察群と優位性ないと結論づけるものがある |
針治療 | 疼痛低下、握力増加を認める。ただし論文数、標本数が少ないため明確に推奨はできない |
テニスバンド(エルボーバンド) | 疼痛軽減するが症状の消失が図れるわけではない |
多くの治療法がありますが、疼痛、握力、生活の質の改善に対して効果が限定的だったり、長期での有用性が明確になっていなかったりと、どれも課題はある印象です。
とはいえ、実際に症状が出ている時は治療を行うことで、痛みを軽減したり、苦痛から解放されることで快適に日常生活を送れたりと、大きなメリットを受け取ることができます。
当院での上腕骨外側上顆炎に対しての施術
当院での施術は、主に針治療を中心に行なっています。週に1回から2回の施術を1ヶ月〜3ヶ月続けることで多くの方が痛みがなくなる、または軽減します。また痛みが強い場合はエルボーバンドの使用を勧めています。
肘の痛みにお困りの方はご相談ください
上腕骨外側上顆炎について〜その2〜
前回に続き、上腕骨外側上顆炎についてですが、
「私の腕の痛み、テニス肘(外側上顆炎)かも、、」
と思ったときは、病院、整骨院に相談してみてください。
外側上顆炎を診察するときに用いられる画像検査機器は、いくつか挙げられますが、
結論としましては、あくまでも画像所見は補助的な意味合いが強いと言うことです。
①レントゲン検査・CT検査
レントゲン検査やCT検査は診断に用いられることは少ないです。ただし、他の疾患との鑑別には有用です。
②MRI検査
上腕骨外側上顆炎には画像検査としてMRIは広く用いられています。
MRI検査では伸筋起始部に病変を高確率で認めるが、健常側でも同様の所見を認める場合があります。
③超音波(エコー)検査
超音波検査は有用ですが、一方で偽陽性の割合が高いという特徴があります。
*偽陽性・・「間違って陽性」と判定されること
冒頭で先に結論を言ってしまいましたが、やはり画像検査機器は補助的な意味合いが強く、理学所見と合わせて判断することが多いです。
理学所見?
ここにきて初めて耳にする言葉が出てきましたが、「目で見て、触って、動かしてみて」とれる所見のことで、前回の内容のセルフチェックは重要な判断材料になります。
当院では理学所見と超音波観察装置を用いて患部の状態を確認して施術にあたっています。
肘の痛みでお困りの方はご相談ください。
参考文献
上腕骨外側上顆炎診療ガイドライン2019 改訂第2版 南江堂
過去の関連記事はこちら↓
・上腕骨外側上顆炎〜その1〜