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2020-09-01 17:26:00

鍼治療の「脳や脊髄などの中枢神経に作用する効果」について 〜その1〜

 

カラダに痛み刺激(鍼)を与えて、何で痛みが取れるんだろう?疑問に感じませんか?

鍼治療には、「痛みの部位に直接作用する効果」と、「脳や脊髄などの中枢神経に作用する効果」があります。

今回は「脳や脊髄などの中枢神経に作用する効果」の中でも
脊髄レベルでの鎮痛について書かせていただきます。

前回の「痛みの部位に直接作用する効果」についてはこちら

ここで、中学の理科を少しおさらいです。

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神経には、中枢神経と、末梢神経があります。

体の外側(末梢神経)から入ってきた情報は、内側(中枢神経)へと伝わる仕組みになっています。

脊髄レベルでの鎮痛メカニズムは主に二つです。

①ゲートコントロール説
②下降性疼痛抑制系の賦活に伴う脊髄後角の抑制

①ゲートコントロール説は、

痛みの入り口である脊髄(ゲート)で入ってくる情報を制御(コントロール)するメカニズムです。

痛みのある部位やその周辺、あるいは手足の反対側の同部位をさすり鎮痛を起こさせる、、どういうことかと言いますと、

「痛いの痛いの飛んで行け〜!!!」

あれです!!笑

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「痛み刺激」より、「触れる刺激」の情報が太い神経で伝わるので、痛みをごまかすことが出来ます。

しかし、この方法は即効性はありますが、持続性はありません。さするのを辞めた途端に痛みを感じるのはそのためです。

このメカニズムを使った鍼治療の応用としては、ごく短い鍼を皮膚に貼りつけておく「置鍼」があります。その他にはキネシオテープも同じようなメカニズムを利用しています。どちらも皮膚に刺激を入れ続けることで痛みをコントロールしています。

②下降性疼痛抑制系の賦活に伴う脊髄後角の抑制について

この方法では鎮痛物質の分泌により脊髄での痛みを抑制することが出来ます。痛みを感じるとその信号は最終的に脳へと伝わりますが、脳で痛みを感じると鎮痛物質の分泌がおこります。この鎮痛メカニズムのおかげで、いつまでも痛みを感じずにすむことが出来ます。

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鍼治療でもこのメカニズムを使って痛みのある脊髄神経と同じ支配エリア(皮膚、筋)への刺激で痛みを抑える方法をとっています。特に背中や脚などの大きい筋肉(抗重力筋)への鍼刺激で効果が高いとされています。

本日はここまで。

次回は「脳や脊髄などの中枢神経に作用する効果」の続編、脳レベルでの鎮痛について書きたいと思います。

2020-08-21 17:30:00

鍼治療の「痛みの部位に直接作用する効果」について

今日は、鍼治療の鎮痛効果について紹介いたします。

カラダに痛み刺激(鍼)を与えて、何で痛みが取れるんだろう?疑問に感じませんか?

鍼治療には、「痛みの部位に直接作用する効果」と、「脳や脊髄などの中枢神経に作用する効果」があります。

今回は、「痛みの部位に直接作用する効果」について書かせていただきます。

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それには主に二つのメカニズムが関与しています。

①オピオイド受容体を介した鎮痛 
②アデノシンA1受容体を介した鎮痛

カタカナばかりでなんだかややこしいですね笑



この二つのメカニズムは、ケガや炎症の部位での痛みのブロック。
ざっくりいうとそんな感じです。

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「免疫細胞を刺激」→ オピオイド放出 → 鎮痛
「鍼によるミクロの損傷」→ ATP放出 → 鎮痛


鍼の鎮痛作用がバッチリはまると、急性の捻挫や肉離れ、寝違え、ぎっくり腰など、時として驚くほど早く痛みが引くことがあります。

ケガや痛みにお困りの方、当院の鍼治療を体感してみてください。




局所鎮痛機構についてもう少し詳しくという方は下記をご覧ください。だいぶ抜粋しましたが、読むと頭痛がします。オススメしません。笑

①オピオイド受容体を介した鎮痛
 ケガや痛みのある部位(炎症部位)には痛みを抑える物質(オピオイド)を含有した免疫細胞が多数存在し、鍼刺激で免疫細胞にオピオイドを放出させオピオイド受容体(痛みに関する情報をキャッチする機関)に作用させ鎮痛を起こします。

②アデノシンA1受容体を介した鎮痛
 鍼刺激を行うことでミクロの損傷を起こし、細胞からATP(体内のエネルギー源)が放出されます。
 ATPは分解されるとアデノシンになりアデノシンA1受容体に作用して鎮痛が起こります。

今回は「痛みの部位に直接作用する効果」についてでした。

次回は「脳や脊髄などの中枢神経に作用する効果」について書いてみたいと思います。

2020-08-05 17:34:00

「はり治療」の効果について

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うるまの匠整骨院では怪我や、痛みに対し「はり治療」を行っております。

「はり治療」の生体内での鎮痛機構を賦活させる方法はいくつか存在しますが、今日はその中の一つを紹介します。

怪我をしたその周囲に行う「はり治療」の鎮痛機構

(抹消組織レベルの鎮痛機序)

 怪我によって生じた炎症部位にはオピオイド(痛みを抑える物質)を含有した免疫細胞が多数存在します。

 その部位に鍼刺激行うことで免疫細胞にオピオイドを放出させ、鎮痛を起こします。
 
 これが、炎症周囲に「はり治療」を行う際の鎮痛のメカニズムになります。

捻った、ぶつけた、ひきつった(肉ばなれ)、寝違え、ぎっくり腰など、ご相談ください。

2020-07-31 17:40:00

院内研修会

昨日午後に院内研修会を行いました!

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日常生活内での症状にお困りの患者さんに対して、より根本的な治療となるように、症状を繰り返さないために…

スポーツをしている学生やアスリートの方に対して、症状の改善に加え、怪我の予防、パフォーマンスの向上を目的

運動療法を取り入れている当院ですがより一歩踏み込んだ内容がお伝えできるように、世界で活躍するセーリング選手を中心にトレーナー活動をされている石嶺さんに来ていただき研修を行いました。

実際に私達の体の動作分析からトレーニングまで実戦形式で行いました。

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自分自身でもできると思っていた動作ができなかったり、運動・姿勢の「癖」があることを知り驚きました。

弱点や癖を知ることでストレッチやトレーニングを行う必要性をより感じるようにもなります。

有意義な時間を過ごすことができました!

そして今日は朝から院長と振り返り会です☆

↓今朝の松田院長↓

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研修の内容を落とし込み患者さんへ還元できるようにしていきます!

2020-07-21 17:43:00

300メートル走☆沖縄県一等賞☆

以前から通ってくれていた高校生スプリンターが素晴らしい成績を報告してくれました(^○^)

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な、な、なんと…!!
「第71回沖縄陸上競技選手権大会」の300メートル部門で金メダルを獲得しました!!☆☆☆

コチラがその金メダル↓↓

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この大会は大学生や一般人も参加するそうです。
本人も「とても嬉しかった!」といい笑顔を見せてくれました。^^

普段サポートさせてもらっている選手が満足のいく結果を残して嬉しそうな表情を見ると、こちらもとても嬉しい気持ちになります。

1番の願いは、大好きな競技を痛みなど怪我なく取り組んでくれることです。

うるまの匠整骨院では今、リハビリメニューとしてお一人お一人の症状に合わせたストレッチや筋力トレニーングを組んでお伝えしています。

症状の改善はもちろんですが、怪我の予防、さらなるパフォーマンスの向上に役立てることを心がけております。

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