ブログ
上腕骨外側上顆炎について〜その2〜
前回に続き、上腕骨外側上顆炎についてですが、
「私の腕の痛み、テニス肘(外側上顆炎)かも、、」
と思ったときは、病院、整骨院に相談してみてください。
外側上顆炎を診察するときに用いられる画像検査機器は、いくつか挙げられますが、
結論としましては、あくまでも画像所見は補助的な意味合いが強いと言うことです。
①レントゲン検査・CT検査
レントゲン検査やCT検査は診断に用いられることは少ないです。ただし、他の疾患との鑑別には有用です。
②MRI検査
上腕骨外側上顆炎には画像検査としてMRIは広く用いられています。
MRI検査では伸筋起始部に病変を高確率で認めるが、健常側でも同様の所見を認める場合があります。
③超音波(エコー)検査
超音波検査は有用ですが、一方で偽陽性の割合が高いという特徴があります。
*偽陽性・・「間違って陽性」と判定されること
冒頭で先に結論を言ってしまいましたが、やはり画像検査機器は補助的な意味合いが強く、理学所見と合わせて判断することが多いです。
理学所見?
ここにきて初めて耳にする言葉が出てきましたが、「目で見て、触って、動かしてみて」とれる所見のことで、前回の内容のセルフチェックは重要な判断材料になります。
当院では理学所見と超音波観察装置を用いて患部の状態を確認して施術にあたっています。
肘の痛みでお困りの方はご相談ください。
参考文献
上腕骨外側上顆炎診療ガイドライン2019 改訂第2版 南江堂
過去の関連記事はこちら↓
・上腕骨外側上顆炎〜その1〜
上腕骨外側上顆炎について〜その1〜
腕の障害でよく起こる上腕骨外側上顆炎ですが、またの名をテニス肘といいます。しかし、実際にテニスが原因となってる比率は明確になっておりません。
また、好発年齢は30歳代の後半から50歳代で、男女差についても明らかになっていません。
障害部位は主に短橈側手根伸筋(ECRB)腱の付着部で、その病変は繰り返し負荷による変性によるものとされています。
肘が痛い!
私も上腕骨外側上顆炎かも?
と思った時に自分でできる簡単にチェックできるテストを紹介します。
1、Thomsenテスト
肘をまっすぐ伸ばした状態で手首をそらし痛みの有無を確認するテストで、陽性率は77%〜100%と報告されています。
2、圧痛
ECRB腱の圧痛は25%〜70%に認められます。
3、握力低下
握力の低下も重要な所見の一つとなります。
以上の3点のどれかがあると上腕骨外側上顆炎かもしれません。
肘の外側の痛みがある方は試してみてください。
当院は症状に合わせて、鍼治療、物理療法、運動療法を行っております。
参考文献
上腕骨外側上顆炎診療ガイドライン2019 改訂第2版 南江堂
過去の関連記事はこちら↓
・肘〜手首の痛みにお困りならうるまの匠整骨院へ
お子様の急な肘の痛みについて〜肘内障〜
今回は小児の肘の痛み(肘内障)について書いていこうと思います。
症状
代表的な症状としては、子供が手を引っ張られた後などに、痛がって腕を下げたままや腕を動かさない。腕を触られるのを嫌がる
などがあります。
肘内障は
肘の靱帯から肘の外側の骨(橈骨頭)がはずれかかることによって起こります。
多くは、5歳以下の子供にみられます。
診断
医師が診断をする際は主に受傷時の状況と、肘をやや曲げた状態で下げたままにして、痛がって動かそうとしないことから、肘内障を疑います。骨折や脱臼との鑑別のために、レントゲン検査で骨や関節に異常がないことを確認することもあります。
検査
うるまの匠整骨院では、肘内障の疑いのあるお子様は必要に応じてエコー検査をすることがあります。
施術
施術は主に整復を行います。
整復後はほとんどの場合すぐに症状が改善します。ただし、肘内障は何度も繰り返すお子様もいらっしゃるため、手を引っ張る際は注意が必要です。
急にお子さまが腕を動かさなくなった際はお近くの整形外科、整骨院にご相談ください。
新しい治療機器を導入しました。
うるまの匠整骨院は、今後さらに急性外傷、スポーツ障害治療に力を入れていきます。その一環として新たな治療機器を取り入れました。
それにより骨折の癒合を早くすることや、痛みから早く回復させることが可能となります。
格治療機器の詳細は下記になります。
ご参照ください。
ハイボルテージ電気治療機器:フィジオアクティブHV
ハイボルテージ療法の主な特徴は、高い鎮痛効果と治癒の促進です。
電流刺激を皮膚に抵抗を与えずに深部組織まで到達させ、深層の組織にアプローチする事ができます。急性患部にも使用できるため、ぎっくり腰やスポーツ外傷などに有効です。
低出力超音波骨折治療機器(LIPUS):オステオトロン
超音波治療機器の一つで、この低出力超音波機器(LIPUS)は、骨折の治癒促進に特化した超音波を利用した治療機器です。
研究文献の報告では、骨折の治癒期間が40%短くなるとのデータもあります。
骨折だけではなく、靭帯損傷や野球肘(離断性骨軟骨炎)、変形性膝関節症などにも有効です。
鍼電極低周波治療器 + マイクロカレント:ラスパーエース・MC KE-600
ラスパーエース・MC KE-600の特徴は、通常の鍼電極低周波治療(パルス通電)後さらに微弱電流(マイクロカレント)を流すことで今までにない相乗効果が期待できます。
*マイクロカレント療法とは:ヒトの体に損傷が生じた場合、損傷した部位には「損傷電流」が流れます。その「損傷電流」を外部から与えることで、組織修復を促す方法をマイクロカレント療法といいます。
筋性疼痛に対する鍼・徒手療法・可視総合光線療法は
うるま市石川東恩納の「うるまの匠整骨院」へ
足関節外反捻挫
足関節外反捻挫
スポーツ活動中に起こる怪我の3割が「捻挫」とのデータがあります。
また肘の障害や膝の障害などは起こりやすい年齢がありますが、捻挫はどの年齢層でも3割前後起こっています。
大なり小なり足の捻挫はほとんどの人が経験しているのではないでしょうか?
捻挫と一言で言っても内側に捻る内反(ないはん)捻挫、外側に捻る外反(がいはん)捻挫があります。(多くの人が経験しているのは内反捻挫です。)
データに多少のばらつきがありますが外反捻挫の割合は1割前後の様です。
今回はサッカー中の怪我による外反捻挫の患者さんが来院されました。
【発生状況】
試合中に相手の足とサッカーボールを介して衝突し、転倒。
その際、足首を外側にひねり負傷。
歩行時の痛みがあり、翌日来院されました。
まずは触診やエコーで状態の確認をします。
足首の内側には三角靱帯という靭帯があります。比較的大きな範囲ですが、浅い層と深い層ではその働きが少し違います。
そのためどちらの層を損傷したかによっても多少対応が変わってきます。
治療としては組織の修復を促進するために物理療法機器LIPUS(リーパス)を使用しました。
その後固定具で固定を行い、荷重は避けるべきと判断に至り松葉杖歩行をお伝えしました。
3回目来院時にはほぼ圧痛が消失し、歩行時痛はほとんどなく経過は良好です。