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2020-03-15 10:05:00

シンスプリント、アキレス腱周囲の痛みに関わる筋肉

下腿後面の深層に位置する長拇趾屈筋、長趾屈筋、後脛骨筋を体表に投影しました。

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これらの筋は、

①歩行時、走行時の足の親指の痛み
②足底部の冷えや異常感覚
③シンスプリント
④アキレス腱周囲の痛み
⑤扁平足

などの症状に関わります。

この筋群の症状を訴える患者様の特徴としましては、長距離ランナーや、サッカー、バスケ、バドミントン、テニスプレイヤーなど、脚を酷使するスポーツ選手が多くなります。

要するに、反復動作によるオーバーワークによるものが多いということです。

下腿後面の血流については、深層に位置するこれらの筋群のさらに下層を、脛骨動静脈及びリンパ管、腓骨動静脈及び深リンパ管が通過します。

その為、長拇趾屈筋、長趾屈筋、後脛骨筋の過緊張は足部の様々な症状に関わってきます。

「オーバーワーク」
サッカー、マラソン、バスケなどなど

長拇趾屈筋、長趾屈筋、後脛骨筋の過緊張

血管系の持続的な筋の圧迫による血行不良

様々な脚の症状、浮腫、痛み

従って、当筋群の過緊張部位に対し的確に徒手療法及び、鍼治療を行い筋弛緩を導くことが症状改善へと繋がります。

これらの症状の際はご相談ください。

2020-03-11 10:22:00

膝の痛みにおすすめ☆大腿後面の鍼治療

前回の記事でお伝えした半腱・半膜様筋へ鍼治療をしました。


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膝の症状を訴える患者さんの多くが膝の内側に痛みを感じています。

膝の内側は「鵞足」と呼ばれる部位があります。

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3つの筋肉が扇状に広がりながら骨に付着する様子が水鳥の足の様な形であることからこの名前がつきました。

一つの筋肉をとってみた時に骨に付着する部分は筋肉が伸び縮みするときの負担を受けやすいです。
そのため痛みはこの様な場所に訴えることが多いです。

ですが施術の際はここへのアプローチももちろん行うこともありますが、筋肉の本体である「筋腹」への刺激をメインに行います。

筋肉自体の緊張を緩めることでゆとりができ、結果的に痛みを軽減させることができるからです。実際に施術を受ける際も骨に付着する部分は薄く痛みが出やすいのに対し、受け心地の良い刺激になります。

2020-03-09 10:25:00

大腿後面の筋肉

前回は大腿の前の筋肉について書きました。

今日は後ろの筋肉についてです。

大腿の後ろの筋肉は大きく3つ!!

よく運動をしている人からは「ハム」と呼ばれています。

ハム=ハムストリングス=大腿二頭筋+半腱様筋+半膜様筋です。

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最近でも、野球をやっている男性陸上競技をしている女子高生などがここの症状を訴えて来院されていたり、中高年層では膝の痛みをもつ方にとって関連が深い筋肉です。

この3つの筋肉は骨盤の坐骨結節と呼ばれる部位につき、股関節を後ろへ反らす膝を曲げる働きがあります。


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これらの筋肉の緊張が高まると臀部への負担、更には腰への負担が増えるので腰の痛みでお悩みの方にも有効に働く場合が多いです。

セルフストレッチをしやすい場所でもあるので、一度ストレッチをしてみてください。

「おや?張っているかな…。うまく伸びないな」
と感じた方は解決の糸口になるかもしれません。(^○^)

2020-03-06 10:28:00

大腿前面の鍼治療

前回お伝えしていた様に、今日は前回の続きで鍼治療についてお伝えします。(^○^)

膝の痛みや股関節の痛みに悩みを持つ方、
時に腰の痛みを持つ方にも有効に働く場合があります☆

なんだか足に力が入りにくい。
膝がしっかり伸びきらない。
特に、高齢者の変形性膝関節症の患者様は上記のような症状が出やすいのではないでしょうか?

筋厚の加齢変化については様々な研究により報告され、上肢筋よりも下肢筋の萎縮が著しいとされています。

その中でも、大腿前面に位置する大腿直筋、外側広筋、中間広筋の筋厚減少が最も著しく、逆に大腿後面筋(ハムストリングス)は比較的維持されているという結果となっています。

筋の厚み≒筋出力とも考えることができるので、少ない筋出力で膝関節を支える高齢者の大腿四頭筋はいつも筋緊張が強くなりがちになります。

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当院では、膝の症状に対して、写真のように大腿前面筋の鍼治療を中心に行い、筋緊張と痛みの緩和を目的とした施術を行なっています。

膝がしっかり伸びた状態で立つことで歩行が安定し、踏ん張りが効く様にもなります☆

2020-03-04 10:30:00

大腿前面の筋肉

大腿部前面は大腿四頭筋という筋で構成されます。

そして、大腿四頭筋は4つに分けることができ、それぞれ大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋と言います。

今回は大腿直筋、外側広筋を体表に書き出してみました。

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大腿直筋の肉離れはハムストリングスに続いて多く,発生部位は近位部に集中しています。肉離れの発生メカニズムとして羽状構造,筋腱移行部,遠心性収縮がポイントとして挙げられます。特にシュート動作時などに受傷することが多く,近位部の筋内腱部,筋束の筋膜が好発部位とされています。

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外側広筋は、大腿四頭筋の中でも重量と筋腹横断面積が最大で、ある研究では膝関節の伸展作用に最も関与すると言われています。

スポーツに励む中高生、中年〜高齢者と幅広くこの部位の症状の訴えで当院への受診があります。大腿部の肉離れだけでなく、膝の痛みにもこれらの筋が関与することが多いです。

脚、膝の症状でお悩みの方、ご相談ください。

次回はこの大腿四頭筋への鍼治療についての記事を書こうと思います。